社長メッセージ

日本ノボパン工業株式会社 代表取締役 山本 拓

我々は何をすべきかに「気づいた」時代に生きている 当社の取り組みについて

高度で豊かな現代の社会は様々な問題を抱えております。人類がこれからも持続的な発展をするためには、産業革命以後に定着化した地球環境を無視し資源を浪費する大量生産・大量消費型の産業の在り方を改めていかなければなりません。我々現代の人類は、こうした問題に「気付いた」世代なのです。

当社は、古くから山林業をベースに製材業を営んでいた関連会社(株式会社ヤマゲン)の生産活動で発生していた木材の残渣(鋸屑や鉋屑など)を「もったいない」から何かに利用できないかと模索しスイスで開発された製法特許・ノボパン法を元に昭和31年にパーティクルボードの専業メーカーとして設立されました。設立当初からの理念は資源の最大有効利用でありますが、当初使用していた製材・合板工場からの木材残渣供給量が産業の縮小と共に減少化してきた一方で、都市ゴミとして発生する廃棄物(産業・一般廃棄物)の木くずの利用先が無く不法投棄等の問題を起こしてきていた為、一早くこうした廃棄物の木くずを原料にするべく転換して来ました。異物の除去など克服すべき問題は多々ありましたが、廃棄物だけを100%原料として利用できる目処が立った為、平成8年に茨城県つくば市に最新鋭の設備を投入して第二工場を建設し事業を拡大して参りました。

日本のトップメーカーとして、高度成長時代から住宅産業に供給すべく業界を先導して新技術を導入しパーティクルボードの建築材としての利用拡大に努め、建築用パーティクルボードといえばノボパンという信頼を得て参りました。熱帯雨林の保護を実現するためラワン合板の代替材を開発、またシックハウス対策として極低ホルマリンボードやホルマリンゼロ製品の開発など、当社の理念に基づき市場の求める環境保護や健康に配慮した製品開発を続けています。また、製造メーカーの基本である品質・コスト・デリバリーにおけるお客様の満足向上はもちろん、全国に位置する当社のサプライヤーである廃棄物処理会社と連携して、お取引様が排出する廃棄物の受入れや適正処理をサポートするなど、環境対応と付加サービスを充実させております。

未来の人類を考え自らができる行動をする これから当社が目指していくこと

地球環境問題は人類の存続の問題であり、地球の為に行動する、のではなく我々人類自身の為に行動するのです。我々と我々の子孫が持続的に成長繁栄する為には、問題に気づいた我々が将来の世代に感謝される様な行動は何かを考え実行に移すべきと考えます。

木くずの「もったいない」から始まった当社は、木材の高度利用と必要性に「気付き」 それを実直に実施して参りました事で、全国で最多量の廃木材をボードにリサイクルする企業に成長し事業活動による年間の炭素固定化量は約28万トン、森林面積換算で琵琶湖の大きさに相当するレベルに至りました*。 創立50周年を迎えた平成18年、本社堺工場で大型の木くず発電設備(バイオマス発電事業)の着工を致しました。本事業と併せて堺工場の新プレスラインが完成することによって、最新の木くずのマテリアルリサイクル(ボード生産)とサーマルリサイクル(発電と廃熱利用)が一元化し、生産工場の1つの究極の形である外部から一切エネルギー供給を受けず生産可能な自給自足型工場が完成します。つくば工場と併せ東西工場が共に近代化する事で、市場の求める高付加価値な製品開発が大きく促進可能となります。今後もお客様の満足度向上を目指す一方、パーティクルボードの更なる用途開発を進めより強固な信頼関係を得られる様に努めて参ります。

当社はパーティクルボード製造メーカーであると同時に廃木材・未利用木材などをリサイクルする再生業者でもあり、こうした二面性を最大限に生かし木質資源の有効利用を追及していくのが当社の責務であります。今後より一層高まる環境意識の中で引続き不断の努力を続け、国際的課題に発展した二酸化炭素削減問題や、活用されていない我が国の森林資源の利用など、大きな課題解決に対し挑戦し、次世代の社会へと継続的に貢献できる企業になるべく努力して参りたいと考えております。

*2004年 Price waterhouse coopers調査による

戻る